「売萌ビジネス」中国のペット産業、関連法規は空白

出典:东方新报 作者:东方新报 掲載時間:2018-01-11
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生活水準が向上するにつれ、中国でもペットを飼うことが流行している。以前は、インターネット上で単にかわいらしさや面白さが取り上げられる程度だったが、今や「売萌産業」と呼ばれ、可愛らしさを売るビジネスともなった。今や空前の大ブームに沸いているが、悪質業者などを取り締まる関連法規は空白状態だ。一方で、ペットを飼う人たちはますます愛情を深め、過保護になっている。

中国・蘇州市のペットショップで(2017年10月3日撮影、資料写真)。

■ペット産業は空前のブーム

 有寵(Yourpet)集団傘下の研究院、中国ペット産業連盟(Chinese Pet Products Association)などが共同で発表した「2016年中国ペット産業白書」によると、2016年の中国ペット産業市場全体の消費規模は1220億元(約2兆1054億円)。年平均20%で成長し、20年までには2000億元(約3兆4512億円)まで達する見込みで、空前のブームを迎えている。

「業界は長らく静かだったが、今年から動きが活発になっている」。多くのペットショップのオーナーが、取材に対しこう語った。重慶市(Chongqin)ではペットショップが増え続け、店舗に資金を融資する投資者もいる。中国ペット市場は、十分にその「将来性」が見込めるだろう。

■「心のよりどころ」が市場をけん引

 重慶市大渡口(Dadukou)区にあるペットショップ店員によると、幅広い世代が動物を飼っており、種類は犬や猫、金魚などさまざまだ。都市部を中心とする高齢化や少子化、晩婚化などによる現象によって孤独を感じる人たちは、ペットに心のよりどころを求め、喜んでお金を払う意思が強まる。ペットはもはや、「自分の家族」なのだ。またペットを育てるための消費習慣もついてしまっている。産業の急速な拡大には、こうした背景がある。

■混沌とする業界 急務な改善が必要

 愛好家の李さんは、「私はペットを自分の子どものように育てています。ただ、病気になった時の治療費は、人間よりもずっと高額です」と不満げだ。治療費として病院から請求される金額は不透明で、価格もしばしば変動する。市販の薬やペットフードなどの商標ラベルの表示も不鮮明だという。獣医資格免許や動物病院の営業許可証を偽造するケースも多い。ペット向けの医療サービスは品質保証が全くなく、医療トラブルに関連する法律なども定まっていない。

「急速な発展に応じて生ずる、経営規範の欠如や専門家不足、混乱した監督・管理などの問題を早急に解決しなければならない」と、業界関係者は指摘する。

「毎年、大小問わず数えきれないほどのペットショップが開店するが、生き残る店舗はごくわずか」。重慶のあるペットショップのオーナーは言う。「全国的に見ても、8割以上の店の経営は痛ましい状況だ。そこへ一部の企業が盲目的に参入し、業界基準などを考慮せずにやみくもに競争を激化させ、業界の健康的な発展に悪影響をおよぼしている」。

 愛好家や専門家らは、「獣医師やトリマー師などの育成など、ペット産業を規制する法律を早く整備してほしい。そうすることでペット市場は本当の意味で、人々の生活により多くの幸福を与えてくれるはずだ」と呼びかけている。

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